2015年4月6日月曜日

20150406 時々わざと話題を作らないと/スペイン

時々わざと話題を作らないと、雑記が続けられない。

こないた南フランスは、音楽から見るかぎりでは、退屈という言い方をしましたが、
それに比較して、カバラが発展したほかの地域であるスペインの音楽は退屈でないです。
といっても、わたしがクラシック音楽に開眼したのは中学生の時、バッハの管弦楽組曲を聴いてからですが、フルートはピエール・ランパルで、このランパルのキラキラした音色にとても惹かれました。後に、オーレル・ニコレを聴いて、その地味さにがっくりきました。
ランパルはマルセイユに生まれたので、フランス人だ。

同じく鮮烈な印象を与えるフランス人音楽家は、ピエール・モントゥで、北ドイツ放送交響楽団の幻想は、元気すぎてびっくりしました。たぶん、記憶がはっきりしないけど、高校生の頃、コンサート・ホールのレーベルの通販に入っていて、毎月自動的に送られてくるレコードで聴いた。
コンサートホールの録音品質は、冴えないと思っていたけど、いま思うに、ロンドンレコード(これはデッカのことで、日本ではロンドンレコードという名前の会社だった)の派手なドンシャリではなかったからだ。いまなら、きっとコンサートホールの非ドンシャリは好感が持てる。
で、モントゥーの幻想は、記憶では、確かにこんなジャケット。鐘の音が思い切り荒っぽいんです。


これもまったく飾り気のない、薄い紙のジャケットだと思います。
こういうふうに、毎月、自動的に送られてきたり、FM放送のように、自分で選曲できないのがとても良いです。新しい発見があるから。このモントゥの幻想が好きだった結果、ミュンシュのはまったく受け付けられなくなった。

で、スペインの話に戻るけど、わたしがよく聴くスペインの作曲家は、
イタリア人だけど、スペインにずっと住んでいたスカルラッティ
sor(ソル) これはギター音楽
ピアノばかり聴いていたグラナドス
アルベニス
ファリァ
時々トゥリーナ
ロドリーゴ
新古典主義のアルフテル
これらはみな、ナクソスでないと、なかなか手に入らない。

そういえばフランスは退屈だといいつつ、別に退屈だから嫌だといってるわけではなく、それが特徴だと言ってるだけで、フランス6人組の、オネゲルとミヨー、プーランクはわりによく聴きます。で、このフランス6人組をまねて、スペイン8人組というのがあって、この中にアルフテルが入っています。

で、わたしがもっとも好きな作曲家のひとりであるエドゥアール・ラロは、フランスの作曲家であるけど、祖父の代まではバスク系スペイン人で、どこからどうみても、スペインの血を感じます。というか、フランスのトーンの中に、スペインが時々噴出する。
こういうふうにスペインの血が湧き出してくる音楽で、有名なのは、スペイン系の血筋のチック・コリアで、文字通り、My Spanish Heartがあります。というよりも、そもそもロドリーゴを使った「スペイン」そのものを話題にしないといけないのですが、それより、わたしはLove Castleのほうが好きなんです。

https://www.youtube.com/watch?v=-kgUJ-NamBU

で、わたしはラロでも、チック・コリアでも、スペイン的なものが出てくると、根底から揺さぶられるような印象を感じる。といっても、いつもスペインの音楽を聴いているわけではなく、いまでも、原稿を書きながら、シェーンベルクのグレの歌聴いているんですが。
昨日はモントゥの幻想を久しぶりに聴いた。昨日の夕方はスカルラッティとソル。
いま使っているヘッドホンは重さが450グラムもあり、ケーブル重も入れると、ずっしりしているので、ノートパソコンのように顔が前傾姿勢だと、首にかなり負担が来ます。正面向いて入力するようなデスクトップでないと、これは聴けない。

やはり南フランスのカバラでなく、スペインのカバラを話題にしたい。