2015年9月27日日曜日

20150927 内臓宇宙探索ってどんなもの

複数のコスモスは、構造的に共鳴しています。なので、もちろん複数の惑星は、そのまま、人体の中の内臓と共鳴し、似たものと考えてもいいです。
でも、占星術的に、惑星の作用が、そのまま内臓に反映されるかというと、直接反映されることはありません。たとえば医療占星術はそのまま使えるのかというと、使えません。

その理由ですが、法則としての、下にあるものは自力では上がれない。それは限定されている意識だから。上にあるものは自らを分割することで、下に下りることができる。つまり上にあるものは下のいかなる音に降りることもできる。といういつも、わたしがしつこく言ってる法則によって、人間は、惑星の影響を受動的に受け取り、それを選択して取り込むことはなかなか難しい。しかしながら、人の下のコスモスとしての内臓に対しては、人の意志を関与させることができるということです。惑星からそのまま内蔵へというダイレクトな回路はないのです。

なので、特定の内臓が過酷に活用され、痛んでくるというときに、その状況を占星術的に、あ、この惑星は他の内臓とのバランスを壊してまで酷使されますね、というふうに読んだとしても、ちょっとそこに実情と違う面が出てきます。内臓の総和、つまり全内臓は、その上にある統合的なもの、すなわち個人というものの意識、目的、などに支配されています。個人が特定の内臓の作用を配慮しないのならば、その内臓は異常な状況にさらされます。

で、外面的に見る視点でなく、内側から見るという視点に切り替えて、内臓と対話したときに、その内臓の意向を聞き取り、そこから、自分の生活習慣とか、姿勢をやり直すということができれば、下にあるものの意志を上にあるものが聞き取るという点で、状況は改善されるでしょう。その時、下にあるものは自分の都合だけで主張しようとします。統合者として、上にある人は、他の臓器との兼ね合いで、決定しなくてはなりません。臓器にとっては自分が重要だが、人からすると、全臓器が大切です。

血液の中に自我があり、血液は巡回して、それぞれの内臓の情報を取り込みます。自我はそれを受け取って、印象を取り込むのです。特定の印象群に関心がないと、それに関係した内臓は、自我の光を与えられていないので、だんだんと卑屈になります。
川島なお美は、胆管癌で死んだが、胆管は、胆汁を肝臓から十二指腸まで運ぶ管ですね。シュタイナー式の考えだと、胆汁は火星に対応しています。それは木星としての肝臓から発射され、脂肪を細かく分解して、脂肪を吸収しやすくする。
この例のような場合だと、探索の時、胆管の意図を聞くということになると思いますが、妨害物に悩まされて困る、火星の力を送りこむときに、それを邪魔されているというふうになるかもしれません。それは何に邪魔されているの?というふうに、話が続きますが、しかしこれらの構造、すなわち邪魔しているものを呼び込んでいるのも、統合者としての、人です。

ところで、土星は組織を外界から孤立させ、組織を守る、その組織の独自のリズムを作るという天体ですが、冬至の支配星であり、冷えて、固めて、乾燥させ、孤立させるという作用です。内臓が、ほかの内臓との連携、チームプレイで働かねばならない時に、たとえば、土星が90度で介入すると、その組織を孤立させ、他の内臓との関連を弱めてしまうことになります。その内臓作用が、冷えて固まる傾向が出てくるのです。
土星はいずれにしても、コントロールし、仕切ってしまうので、特定の内臓に対しては強いコントロール力を発揮しますが、そのターゲットとなるものを孤立させてしまう可能性はあるのですね。そのあたりの配分は、内臓というレベルでは、全統合者である人の考え方、生活習慣、目的などによって、違ってくると思います。
胆汁とか胆管に関係する火星は、占星術的には、男性という意味もあります。で、わたしが気になったのは、川島なお美さんが鎧塚さんに対して、わたしが死んだ後もできれば再婚しないで、というふうに、死後に及んでも、鎧塚さんを拘束しようとした発言をしたことです。はっきりいって、これは許されない発言です。相手よりも自分のエゴのほうが大切だったのです。死んでしまえば、この世の法則からは自由にならなくてはいけない。しかし死後も、この世の関係にしがみつく。現世的な欲を、開かれた領域に持ち込もうとしているのです。つまりスープの中のダマです。愛していたから、そういう発言もちょっと許される。などということではごまかせないでしょう。こういう傾向が胆汗癌を促進させたということと関係はないわけはないと思います。火星の通路を狭め、封じたのです。
以前テレビで見ていると、鎧塚さんは、町のフェイク温泉に行って、そこに泊り込み、日本酒を飲んで、リラックスして笑っていた。これを見て、結婚生活には、息苦しい拘束があるんだなと感じました。時々フェイク温泉に泊まると、本当に開放感を感じていた。

火星はマクロコスモスへの挑戦で、金星はミクロコスモスへの誘いです。つまり、火星は外に拡大しようとし、金星は内側におさまろうとします。男性と女性がこの火星、金星の役割を担い、さらに結婚して太陽と月の役割が分担されると、金星の小さな世界へおとなしく入ろうという意志に、さらに地球のまわりを取り囲み間合いを狭める月の作用が加わり、女性は締め付け作用が強くなります。で、この男性の外に拡大、女性の締め付けという陰陽の作用の均衡が均等に旨く行くと、そのトータルで、ユニットの独立性が獲得できるので、とても良いです。しかし一方の力が片方を凌駕すると不幸なことが生じます。つまりは、男性の欲求のままにしてはならない。しかしまた女性の欲求のままにしてはならない、ということで、両方が犠牲を伴います。片方が強すぎると、片方は死ぬのです。

川島なお美のホロスコープでは、火星は、土星と180度ですが、トランシットの冥王星は土星と合で、またトランシットの天王星は火星とスクエアで、時代を動かす冥王星と天王星のスクエアは、この出生図の火星・土星の180度に直接関与しています。冥王星が土星に重なると、この土星の仕切りというのが、暴力的なまでに強まります。
火星も太陽も蟹座とか蠍座という水のサインにあり、これは情の部分で深い愛着を示していますが、それを土星は枠の中に閉じ込める。そしてこの土星作用は冥王星が重なることで、いつもよりも強くなりすぎた。自身の中の、火星をコントロールする性質が強まりすぎて、締め付けになってしまい、この内部的な抑圧が原因で死んだと考える人もいると思います。
縛りの強い女性が死ぬと、それまで縛られていた火星は、開放されて、リラックスしますね。表向き何を言うのであれ、鎧塚さんはどこかで喜んでいると思います。
そもそも馬鹿みたいにワインを飲んでいた。自分ではリラックスできない人は、ワインとか飲んで、リラックスすると思うんですよ。ワインを借りないと、火星を楽にできない。ワインの飲みすぎは、抑圧のされすぎで、自力ではリラックスできなかったということです。占星術研究家のkさんも、酒飲みで有名だと思うのですが、これも火星・土星の抑圧感が強すぎて、それを緩和するのに、酒がないと生きていけないということなのだと思います。ルル・ラブアさんは、アルコールとかは火星、海王星と言ってたけど、火星・海王星の人は、自然体で、開放の方向を知っている。それができない人がアルコールに頼る。なので、むしろアルコール飲む人は、自分で緊張感を開放できない人ということで、火星・土星のほうが多いと思う。たぶんこれはドラッグも同じです。ドラッグが必要な人は、自力で飛べない人。だから外部的なところからドラッグを借りる。
以前田口ランディさんが、アマゾンでドラッグを使ったメソッドに参加するので、その心得を教えてと言ってきたことがあり、「なんで、そんなものに参加するの?」と聞いたら、「わたしは頭が固いから」と答えてきました。鎧を自力ではずせない人はドラッグとかアルコールを借りるのです。



でも、この川島なお美現象を、占星術的な配置だけで考えてはならないということです。内臓の上に、全内臓統合者としての人がいる。そして、惑星は内臓に直接つながらない。その間に仲介者として、中間管理職としての人がいて、これが惑星と内臓の関係を曲げます。なので、川島なお美のチャートを見て、この配置が火星、胆汁、胆管を締め付けたのかと考えるのは早合点ということですね。土星、火星180度で、胆汗癌になっていない人のほうが多いはず。
人としての意図を考えよう。心理、行動習慣、生活習慣、食習慣などを考えるべきです。

内臓探査に関しては、質問表を作ったほうがいいですね。内臓に質問する項目を箇条書きで。意図を汲み取らなくてはならない。しかしのさばらせてはいけない。




それで、川島なお美の胆管癌による死亡という件に関しては、もうひとつ、興味があることがあります。ゲルソン療法のゲルソンは、癌治療のためにコーヒー洗腸を考案しましたが、なんでコーヒーなの?というのが、わたしには一番興味あることでした。血清中の毒素を減らすには、コーヒーが一番いいらしいということですが。
代々木の赤ひげ堂では、コーヒー洗腸を積極的に薦めていますが、コーヒーの中のカフェインに触れると、直腸の血管が拡大する。その結果として、胆管は血液で膨張するそうです。すると、胆汁の量が増え、血清とその成分の解毒が高速化する。もうひとつ、直腸の中のカフェインが、蠕動運動を刺激して、栄養素の消化・吸収を促進する。小腸内の酵素触媒が7倍になり、無害化された発がん性物質は、直腸から排出されるそうです。コーヒー洗腸は、血液透析ということなので、川島なお美がコーヒー洗腸をしていたら、今回のような癌は発生しなかったのではないかと推理するわけですね。たぶんその癌は完全に無力化されたのではないか。
ゲルソン療法では、大量のニンジンジュースを飲ませますが、糖質制限という観点からすると、にんじんやめて、もっと違うジュースにすることになると思いますが。
コーヒーは口から飲むより、肛門から飲むほうがうまいんだよ、という話になりますね。わたしの体はワインでできている、というのが、こんどはわたしの体は、ワイン七割、珈琲三割でできています、と言い換えなくては。

>あと、ご質問で失礼しますが、
>今回の川島さんのチャートでプログレスの太陽にピッタリ冥王星が寄り添ってるのは、
>やはり大きく関係しているのでしょうか?
>ガン発覚から、2年ほど闘病されてたということから、
>180度の火星と直列で挟み込まれているので気になります。
>今回の冥王星の順行と同時に土星の殻=肉体を手放した、みたいな感じなんでしょうか?

プログレスの太陽は山羊座12.89。これは出生図の土星、山羊座の14.16に対して、2度弱手前ですが、火星・土星に近づいていることは確か。そこに意識が向かっていくということです。トランシット冥王星は、そこに太陽系の外の力を持ち込む。枠に興味を向けているときに、背後から、その枠を壊すような冥王星が関与してくるので、いずれにしても、出生図土星、進行太陽、トランシット冥王星があわさって、間口を強制的に広げてしまいましたね。進行太陽は、火星・土星の停止軸通過にはまだ早いけど、つまり自分の予定よりは、すこし早めに冥王星の扉が開いてしまった。